読書感想文は一枚の大きな絵です
- etwiuno
- 2023年3月20日
- 読了時間: 2分
夏休みに旅行に行けば、画用紙に絵を書きました。実際に見たからこその青空、一枚の絵に登場する家族や自分の表情。色を付けるのは難しいけれど、書きたいものはそこにあります。
読書感想文も同じです。いわば読書という旅で到達した風景=感想を、一枚の絵にまとめます。
変化に焦点をしぼれば、急に書きやすくなります。「何でも自由に書いてください」というと曖昧ですが、「この本を読んだことによるあなたの成長を書いてください」と解釈すれば書いていくことは自ずと絞られます。
こんな私がこうなった。かつての自分の価値観も必要ですね。価値観Aから価値観Bへの変化を書きます。友達に冷たい態度をとることが多かった私が、彼女の気持ちもわかるようになった。
この場合、元々の私と、読んだ後の私の対照が、感想文の筋書きです。
だらだらとストーリーを丁寧に追う必要がないのはそこに理由があります。「あなたにとってのオンリーワン・エピソード」がむしろ重要なのです。そのエピソードのために、求められるのであれば物語の設定も書くのです。
あくまでテーマは「わたしの成長」なので、自分の話に話題の中心性がなければ、筋が通ってきません。子どもたちの読書感想文のほとんどは、この質を保ちません。
こんなことが夏休みの前にはあって、自分はこう考えていたけれど、主人公が地の文で考えていたことは、私には大きな発見だった。それでいいのです。
主人公の成長に、自分自身も重ね合わせていくわけです。それが本のテーマであればなお良し。コンクールで受賞するのはそのような作品かなと読んでいて思いますね。
そうであるならば、本のテーマを理解できれば、それについて以前の自分がどう思い、いまの私がどう感じているのか、その変化を書くという手も、上級者はとれるのではないでしょうか。
・成長にテーマを絞ること
・作品の主題にテーマを絞ること
どちらを採用してもあなたらしい作品になります。
最後に、一枚の絵ということなので、読書感想文の構図を絵にまとめておきました。
参考にしてみてください。

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いなかの個人塾midori
代表:小林





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